Raspberry Pi Zeroがめちゃんこ欲しくて、まあ正確にはRaspberry Pi Zero WとWHなんですけど、とにかく欲しかったので、欲に任せて買ってしまいました。まあそれほど高くはないんでいうほど問題じゃないです。
PIMORONI、在庫がない
Raspberry Pi Zeroを購入するにあたって国内では在庫があまりない、もしくはアホみたいに高くなっているので、PIMORONI等の海外のサイトから個人輸入するのが一般的みたいです。
ところがどっこい、Raspberry Pi Zeroは海外でも在庫がかなり少なく、国内へ配送してくれるサイトでは殆どが在庫なしになっており、ほしいと思ったときに簡単に手に入るようにはできていなかったようです。とても残念。
ただPIMORONIでは、Raspberry Pi Zero Wの在庫こそありませんでしたが、Pi Zero W Starter Kitという初心者向けのRaspberry Pi Zero Wを含んだキットを販売しています。4000円ぐらいしますが、まあケース諸々と考えると我慢できる値段だったので購入しました。
届きました

ということで届きました。ちゃんとしたケースに入れられているので、パーツ類の保管にもぴったりだと思います。
内容物

- Raspberry Pi Zero W本体
- 40ピンGPIO用ヘッダー
- Pibowケース
- Blinkt!
- microSDカード (32GB)
- A-microB USBケーブル
- microB OTGケーブル
- miniHDMI-HDMI変換アダプタ
- オリジナルステッカー
Blinkt!というのは、Raspberry Pi Zeroの40ピンヘッダーに取り付けることで自由にプログラムして光らせることができるLEDテープです。Pythonを使って操作することができるようで、これを使ってRaspberry PiのGPIOを利用を学ぶという意図なのかもしれません。
microSDカードはPIMORONIの説明では16GBとなっていましたが、32GBが付属していました。まあ容量が多くなるに越したことはないので普通に嬉しかったです。
スペック
名称 | スペック |
SoC | Broadcom BCM2835 (CPU 1GHz+GPU 250MHz) |
メモリ | LPDDR2 512MB |
ストレージ | microSDカードスロット搭載 |
ディスプレイ出力 | miniHDMI |
オーディオ出力 | miniHDMI |
LAN | IEEE802.11b/g/n (2.4GHz) Bluetooth4.1, BLE |
電源 | microUSB |
サイズ | 65mm×30mm |
重量 | 9g |
その他 | 40pin GPIO 専用カメラインターフェース |
microUSBポート |
SoCにBCM2835を搭載しています。これはRaspberry Pi 1と同じもので、Raspberry Pi 1をめちゃくちゃスリムにしたものという捉え方もできると思います。メモリは512MB積んでいるのですが、Raspberry Pi 3 Model B+が1GB積んでいたのでそれと比べると少し物足りないような気もします。デスクトップ環境などで使うには少し不利かなと感じます。
外観
1枚のボードにmicroBポートやらminiHDMIポートやらmicroSDカードスロットやらが積まれています。これが10ドル。良さみを感じますね。

スターターキットを買ったからにはケースやLEDテープを利用したかったのですが、ボクはヘッダーなしのWがほしかったのであえて付けるのは違うよな~と感じ、Raspberry Pi Zero届くまで日数があったのでスイッチサイエンスさんにてRaspberry Pi Zero WHを注文しました。この時点で余計な出費がめちゃくちゃ多いです。てかそもそもRaspberry Pi Zero Wのためにスターターキットを買ったのに、それのためにRaspberry Pi Zero WHを買うって大丈夫なのかなってすごく心配になります。
まあそれはともかくこれがRaspberry Pi Zero WHです。ヘッダーがついていますが、その他のスペックはWと全く変わりませんのでヘッダーとヘッダーのはんだ付け代で4ドルといったところでしょうか。

Pibowケースなのですが、アクリル板が複数枚積み重なってできています。何枚目を表す数字が描いてありますが初見では気づかず、また表裏で形がほとんど同じなのにひっくり返すと噛み合わないというパーツもあるので組み立てる際はマニュアルを読むと良いと思います。
Pibow Zero and Zero W Assembly – Pimoroni Yarr-niversity
上のURLを参考にして組み立てると、下のようになります。なかなかにカラフルでポップな見た目で、可愛らしいです。また、見てもらうとわかるようにmicroSDカードがケースを装着した状態で取り外しが難しいようになっているので先にスロットに差し込んでおく必要があるようです。

こちらはBlinkt!を装着した場合です。マルチカラーLEDが8個ついています。

使用感
miniHDMIポートとディスプレイ、右のmicroUSBポートに電源、左のmicroUSBポートにOTGケーブル経由でキーボードやマウスなどを利用します。(接続にはこないだ届いたNexDock 2を利用しています。)また、後々わかったのですが左のmicroUSBポートでも電源供給をうけられる場合はそちらからも電源をもらうようで、場合によってはmicroUSBケーブルは1本でも良いようでした。

他のRaspberry Piと同様に、電源供給が始まると同時に起動します。スターターキットのmicroSDカードには標準でRaspbianがインストールされているので、差し込んで起動するだけでデスクトップ環境が立ち上がります。ただ、このRaspbianのデスクトップ環境が中々に重く、Webブラウザを立ち上げて記事を閲覧するだけでも結構なストレスになってしまいます。FHDの環境もスペックの関係から重さに影響してしまうのかもしれません。HDまで解像度を落とせばマシになるのかもしれませんが、それでもやはりデスクトップ環境で使うのはあまりオススメできないなと感じました。
CUI環境でも動かしてみましたが、apt update
等を実行するだけで結構な時間がかかるため、メインのサーバーとしてゴリゴリに使い倒すという用途にはあまり向かないかもしれません。ただ、省電力なので大した処理はしないけど常に起動しておく必要があるような使いみちにはもってこいだと思います。
Blinkt!
Getting Started with Blinkt! – Pimoroni Yarr-niversity
こちらのサイトを参考に、Blinkt!の必要パッケージやサンプルプログラムをダウンロードできます。環境構築をスクリプトで行えるようにしているようで、非常に簡単にできますが一応サイトでどういうスクリプトを走らせたのか目を通すといいかな~と思います。

適当なサンプルプログラムを走らせて光らせてみました。虹色に光らせたり色々できるようです。
とはいえただのLEDテープなのでなにに使うかというのは少し考え中です。とりあえずRaspbianのデスクトップ環境が結構重いのでなにかしら他の軽いデスクトップ環境を使うか諦めてCUIで操作するかなどしたいと思います。もう一方のRaspberry Pi Zero Wの方はVPNサーバーとして運用するつもりで、普通にCUI環境でいいのでRaspbian Lite(デスクトップ環境等をインストールしていないRaspbian)を入れようかと考えています。いろいろとするつもりなのでつど記事にしたいです。
終わりです・。・