ノートパソコンもどき、NexDock 2が届きました。

2019年の4月ごろにKickStarterにてNexDock 2という良さげなノートパソコンの形をしたガジェットが出資を募っており、面白そうだと思い出資していたのですが、先日ついに本体が届いたので喜々として開封しました。

NexDock 2とは?

まず第一に、NexDock 2はノートパソコンの形をしていますがノートパソコンではありません。NexDock 2は、ラップトップ型のドッキングステーションで、ディスプレイ・キーボード・トラックパッド・その他拡張端子はついていますが、他の端末と接続することでしかそれらを利用することはできません。それじゃあ劣化ノートパソコンなんじゃないかという意見もあるかもしれませんが、本体になにも入っていないといろいろなことに使えて結構便利だと思いますよ!

スペック

名称スペック
CPUなし
メモリなし
ストレージなし
ディスプレイ13.3インチIPS液晶ディスプレイ(1920×1080)
オーディオ4×1Wスピーカー
3.5mmイヤホンジャック
バッテリー38Wh
無線LANなし
サイズ317×215×15.9mm
重量1420g
その他フルサイズQWERTYキーボード
マルチタッチ対応トラックパッド
HDMIポート、用途別USB-Cポート×3、USB-A3.0ポート、microSDカードスロット

NexDock 2はラップトップの形をしていますが、CPUやメモリ、ストレージといったノートPCに必要なものは搭載していません。その代わりにスマホ・スティックPC・ラズベリーパイ等の小型の端末と接続してそれら端末の外部ディスプレイ・キーボードとして働くようにできています。

内容物

  • スマートフォン用USB-Cケーブル
  • USB-C to USB-microB/USB-A二股ケーブル
  • USB-microB to USB-C変換アダプタ
  • HDMIケーブル
  • HDMI to microHDMI変換アダプタ
  • 60WPD対応充電器
  • 充電器用変換アダプタ
  • 充電用USB-Cケーブル

他の端末と接続することで真価を発揮するということで本体の他にもかなり多くの小物が付属しています。特に推しているのが60WのPDに対応しているアダプタで、普通に買うとそこそこ高いのでこれを付属してくれるというのはとてもありがたいなと思います。

外観

外観はノートパソコンそのもので、なにも知らない人から見たらこれがノートパソコンでないと見破ることは難しいと思われます。

天板やボディはアルミニウムでできており、高級感があります。さわり心地も良く、ひんやりとしているので触っていて気持ちがいいです。

フルサイズのQWERTYキーボードと、トラックパッドがある
左からmicroSDカードスロット、3.5mmイヤホンジャック、USB-A3.0ポート

外見で最もノートパソコンとの違いを見出すとしたら左側面です。通常HDMIの出力ポートがあるところに、NexDock 2にはHDMI入力ポートが存在します。USB-Cポートが3つ並んでいる所は最近のノートパソコンならありえなくはないかと納得することもできますが、すべてのポートでそれぞれ役割が違うというのは面白いです。左のUSB-Cポートは充電する際に使用するポートで、60WのPDに対応しています。真ん中のポートは一番通常の使い方に近い普通のポートです。二股ケーブルを使用することでキーボードとの接続と、NexDock 2からの給電をすることができます。右のポートはスマートフォンとの接続に利用します。Samsung Dexや、HuaweiのPCモードなどに対応しているので、それらを利用できるスマートフォンと接続することでスマートフォンからディスプレイやキーボード等をケーブル1本で利用できるようになります。

左からHDMI入力ポート、PD対応充電ポート、給電/ハブ用USB-Cポート、スマートフォン用USB-Cポート

端末との接続方法

通常、電源ボタンを押して起動したら下のような画面になり、接続待機状態になります。ここから各種接続したいものを接続していくという形になっています。

Fire TV Stick

最初は小手調べということでFire TV Stickを接続しました。二股ケーブルをFire TV Stickの給電ポートに挿していますが、ハブを使ってOTGでUSB-Aとも接続できるようにしたり工夫すればFire TV Stickを利用中にキーボードで入力することも可能です。

起動しました。FHDのIPS液晶ディスプレイなので動画を見るのに向いていると思うので、利用法としてはぴったりです。

Raspberry Pi Model 3B+

Raspberry Pi Model 3B+を接続します。HDMIケーブルで接続し、二股ケーブルを給電ポート、USB-Aポートに刺すことで準備が完了します。

起動すると普通にディスプレイとキーボードを接続した場合と同じように立ち上がります。

DG-STK4D

先日購入したDG-STK4Dとも接続してみました。HDMIポートの向き的に延長ケーブルを利用しないといけませんでしたが普通に使うことができました。

ノートパソコン(Inspiron 14)

当然、通常の外部ディスプレイとしてHDMIで接続することもできます。ノートパソコンのUSBポートとNexDock 2の真ん中のUSB-Cポートを接続することでNexDock 2側のキーボードやその他ポートを使うこともできます。

スマートフォン

今回は残念ながらスマートフォンとの接続は行いませんでした。というのも、Samsung DexやHuaweiのPCモードを利用できる端末を持っていないのと、 docomo版Xperia 5のAndroid 10アップデートが未だに来ていない(Xperia 5のAndroid 10の不具合の件もあるかと思いますが…)ということでまあ純粋にできないという話です。時が来たら少し記事にしたいです。

使用感

一番の目玉であるスマートフォンとの接続ができていないということで正直使用感もクソもあるのかという気ではありますが、一応感じたことを。

外部ディスプレイだけでなく、キーボードも、バッテリーも、おまけに多機能ハブもついてくるのでかなり便利な気がします。Fire TV Stickと接続して動画を見ることや、スティックPCと接続してWindowsでしかできないこともできますし、スマートフォンと接続するとAndroidで触っていた環境そのままノートパソコンに移して作業することができるので良さげです。

ただ、なにぶんノートパソコンの形状をしているので、単純なモバイルディスプレイとして考えた場合持ち運び時の厚さがそこそこあるようになっています。特にキーボードやハブを使う必要がないような人であれば、他にディスプレイのみのガジェットがたくさんあるのでそちらを買ったほうが良いと思います。

また、キーボードをUSBと接続していないとキーボードのバックライトやディスプレイの明るさ、音量などの各種設定をすることができないのは少し不便だと思います。(そもそもキーボードのショートカットとして実装されているので給電されてないと使えないのもしょうがないかもしれません。)

Xperia 5がAndroid 10に対応したらPCモードを試してみて、それで思ったことをかけたら良いなと思います。とりあえずはFire TV Stick再生用のガジェットになりそうです。

以上です・。・

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